プログラム設計やソフトウェア関連のコンサルティングなど、コンピュータに関するあらゆる業務を幅広く手掛ける、株式会社コンピュータ技研。
現在、コンピュータ技研では、ビジネスを推進できる優秀な人材の育成に力を入れ、一年間のセミナープログラムを実施しています。そんなコンピュータ技研が行う社員教育のテーマは、『次世代を担う若手が、素敵な人生を歩めるように』。
ビジネスのための教育を超えて、理想の人生に必要な思考法を学ぶ、そんな社内教育セミナーの記念すべき第1回講座をレポートにまとめました。
未来の自分の設定をしよう
第1回のテーマは、「未来の自分の設定をしよう」。
目標を設定し、達成に向けたプランを立てる…という作業は、ビジネス然りプライベート然り、読者の皆さんもご経験があると思います。
ですが皆さん、「目標の立て方」って習ったことはありますか?多くの方が、自力で学んだ方法で目標を立てているか、なんとなく目標設定をしているのではないでしょうか。
今回の講座では、そんな目標設定をブラッシュアップする思考法を学んでいきます。
今回は、入社1年目~3年目の若手社員を中心に、8名が集まりました。
コンピュータ技研のセミナーは海外支部からの参加も受け付けており、今回はミャンマーからオンライン参加する方も。
セミナーの参加者は、一年間のプログラムを通してそれぞれの夢や目標の実現を目指します。
できることをできないと思い込んでいるかも?まずは現状把握
セミナー本編に入る前に、コンピュータ技研取締役の松井氏がコンピュータ技研の歴史について語ってくださいました。
貴重な創業時のエピソードや自社の成り立ちなど、改めて知ることで「この会社で自分がこれからどうしていきたいか」ということがイメージしやすくなりますね。普段の業務への姿勢においても、改めて背筋が伸びる思いがします。
自社理解を深められたところで、いよいよセミナー本編がスタートです。
講師は柴田雄平氏。「おもしろいことを世の中に企んでいくこと」を軸に、「onakasuita(おなかすいた)株式会社」「株式会社mannaka(まんなか)」の2社を経営されています。
onakasuita株式会社では、飲食業界では珍しい「土日祝休みの店舗経営」を実現。株式会社mannakaでは、全社員在宅勤務・月給の他にひとり10万円の経費枠を実現するなど、枠にとらわれない思考で幅広い分野にわたって活躍されています。
コンピュータ技研社員それぞれの根本的なモノの考え方から変革し、ひとりひとりの可能性を広げるべく、一年を通して講師を務められます。
メインテーマである「自分の未来設定」について考える前に、柴田氏が参加者それぞれの今について聞いていきます。
参加者全員が目を伏せてまず問われたのは、「もっと給与が欲しい人?」。
全員が挙手。
その中で、「給与を上げたい」とは思っているけれども「実際には無理だろうな」で終わってしまっている方が多数でした。
柴田氏いわく、
「例えば『給与を上げたい』と思ったとき、会社が給与を決める際に使っている評価軸を変える提案をしてみたり、自分の付加価値をプレゼンしてみたり、いろんなアプローチの仕方があるはず。行動を自ら起こすことで、皆さんが思い描く未来は実現できます。」とのこと。
本当はできることを、自分で「できない」と思い込んでしまっていないか?ということを、まずは身近なところから感じることができました。
「新しい」を生み出すワークショップで、自分の思考の型を知る
座学に続いてワークショップへ。二人一組に分かれてアイデアを出していきます。
与えられたお題は「新しいカレーを作ってください」。
どんな「新しい」かは問いません。この時点ではワークショップの意図は参加者に知らされず、とにかく自由に考えていきました。
普段のコンピュータの仕事とは全く違ったお題に、最初は皆さん少し戸惑った様子でしたが、チームごとに「こんなのはどう?」「あーそれ、いいかも!」と次第に積極的に意見が出るようになっていきました。
社員の皆さんは、いつも各々クライアントの会社へ出向しての勤務となるので、自社の同僚とこうして会うこと自体が珍しいのだとか。久しぶりの同僚との共同作業をわいわいと楽しまれた様子でした。
アイデアを出し切ったあとはみんなで発表しました。
- ウィダーインカレー
- 食べると痩せるカレー
- 器がご飯のカレー
- 服のしみにならないカレー
など、バラエティーに富んだカレーの数々が生まれました。
この新しいカレーを考えることが、どのように「自分の未来設定」へと繋がっていくのでしょうか?
このワークショップでわかることは、自分の思考型について。
一体どんな思考型があって、自分はどのタイプだったのか?柴田氏が解説します。
柔軟な発想を可能にする「拡散型思考(未来型)」と「収束型思考(過去型)」
ものの考え方には、2種類のタイプがある、と柴田氏は話します。
過去の事実から考える「収束型」と、未来志向でクリエイティブな「拡散型」。
たとえば今回のカレーのお題だと、以下のようになります。
収束型:カレーを構成するものから考え始める人
(アイデア例:ウィダーインカレー、器がご飯のカレー)
拡散型:発想自体が新しいアイデアを出す人
(アイデア例:食べると痩せるカレー、服のしみにならないカレー)
どちらの思考型が良い、悪いということではありません。
このワークショップから学べることは、「収束型」と「拡散型」を行き来した考え方ができることで、思考の幅が広がる、ということ。
組織においても、収束型の人と拡散型の人両方が存在したほうが、バランスの取れた運営ができます。
逆に、考え方が偏りすぎてしまうと自分で枠を作ってしまいます。このように自分で枠を作ってしまうことを『概念の固定化』と呼ぶそう。
概念の固定化をしてしまうと、柔軟な新しいアイデアが出にくくなったり、物事を正確に測れなくなったりという状態が生まれます。だからこそ、二つの思考の型を知って使いこなし、枠にとらわれないことが大切なんですね。
あなたの未来設定は枠にとらわれていないか?
自分自身の思考タイプを知り、二つの型のバランスを意識することで、『概念の固定化』を打ち破ることができる。そのように柔軟な思考ができるようになれば、枠にとらわれない未来設定が可能になるということを、第一回講座では学ぶことができました。
最後は、参加者それぞれが「この一年間のセミナーを通して叶えたいこと」を紙に自由に書いていきました。
始まる前は給与を上げることも諦めていた参加者の皆さんでしたが、
- 情報発信をしたい
- 自分の長所を知りたい
- 年上の人と仲良くなる力をつけたい
- 社内通貨を作りたい
- 週休3日を実現したい
- リモートワーク・フレックスタイム・シエスタ(ベッドまで完備)を実現したい
- ハワイに支社を作りたい
- 社内にカフェを新設したい
など、様々に夢が広がりました。
「ハワイに支社を作りたい」と言った社員の方は、今回初めてこの夢を社内で発信したそう。松井取締役や同僚からの「いいやん!」という前向きな反応に、本当にキラキラした目で喜んでおられました。
第一回講座を終えた皆さんが、晴れやかな表情だったのが印象的でした。今後の講座の開催も楽しみです。
それぞれの未来設定や夢がどのように実現されていくのか、そしてコンピュータ技研の社内教育がどのように展開されていくのか。
次回のレポートもご期待ください。
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